「あなたの人生におけるコーチングの重要性」について、苫米地博士の話している言葉をお借りし、分かり易くここに書いておこうと思います。

Sunflower
人生においてなぜコーチングが重要か。

言い換えると、コーチの存在の必要性について。

コーチングが何をやるかというと、まずはあなたのゴールを見つけることがコーチングの重要な部分で、これが半分と言っていいくらい。

何故かと言うと、苫米地博士の本やルー・タイス氏の理論を紹介している本でも話されている通り、スコトーマの原理というのは、コンフォートゾーンの中にあるものしか見えない(自分にとって重要なものしか見ない)。

自分にとって重要なものが自分の周りにある世界を作り、これをコンフォートゾーンと言う。そして、それの外側にあるものは見られないわけだ。

それが大前提だった時に、ゴールとは何?ってことを考えると、ゴールは現状の外に設定したものしかゴールとは言わない

現状の中にあるものはゴールではなく、ゴールもどきとなる。

間違ったコーチングの話しをするのであれば簡単だけど、正しいコーチングは何が難しいかというと、見えないものをゴールに設定しろと言っていること。現状のことは現在のコンフォートゾーンで、そのコンフォートゾーンの外にあるものとは、元来見えないわけだから。

それを設定しなさいと言われて、どうするの?ってことから始まることになり、だからこそ、コーチの仕事の半分はゴールを見つけ出すところから始まる。

間違ったコーチングでは、現状の中にあることをゴールと言っているわけで、それを達成してやると言っている。それは簡単だけど、そのリスクは、その行為がますます本人を現状に縛り付けることになること。コーチに本当に能力があれば、ますます奴隷を作ってしまう訳で、それは最悪なわけだ。

もちろん、かつてコーチングがそういうふうに使われたことはある。企業戦士を育てるとかがいい例。ますます会社のたまに働く人を作る為に。もちろん、もしかすると、我々が大企業からコーチングを導入してって言われる時に、経営にはそれを期待されているのかもしれないけれど。

実際はコーチングとはそういうものではなく、たまたま企業のゴールと個人のゴールが合致すればそうなる訳だが、そうしなければ、会社をやめるかもしれないのがコーチング。

ただし、そのゴールというものが、元々本人には見えてないだろうっていうのが、コーチングの基本。

特に日本みたいな国はそう。

例えばこれが、ヨーロッパの一部の企業に水道権利買われて水を止められちゃった南アフリカの諸国だったり、もしくは経済的に困窮していて、実際に飢餓がある地域だったりとかだと別。インドなんかもそうですよね。

今、地球の人口の約10億 (場合によって12億とも言われている)が、その飢餓状態にあるって言われていて、そういった地域の人たちがゴールは何?と言われると、飲みたいだけ水が飲めることだったり、食べられるだけご飯が食べられることだったりする訳ですよね?

そういう人たちは逆にゴールがすぐある訳だ。ということは、ゴールがすぐ見つかる人たちの方が可愛そうな人たちであって、じゃあ、飲みたいだけ水が飲めたり、食べたいだけ食べられたりすることをゴールと言うかと言うと、ちょっとね。。ですよね?

そういう人たちはまずお腹いっぱいになってから、本当の自分のゴールを見つけてもらう必要がある。実際に、世界的な政治情勢などで、自分のゴールを見つけるという段階まで行くことが出来ないような人がまだ地球の中で10億人位いる訳だ。。

では、日本にいる人がゴールって何?と言われて、「自分のゴールが分かんないです。」って言う人は多い。それはある意味、社会的には素晴らしいこと。先の通り、自分のゴールが分からないほど、我々は満ち足りた生活をしている訳だから。日本に生まれてラッキーな訳。

でも、それで良いかってことですよね?

なんでそれで良いかって言うと、日本で生まれたラッキーな人達は、幸せな家畜の生活をしているとも言える訳だ。食うにはとりあえず困らない。ただし、やるべきことは本当にやりたいこととは違う。。

将来、肉として食われる為に生きているだけかもしれない訳で、実際労働を提供しているのであれば、そういうのを家畜と言わないで奴隷と言う。

単に労働を提供するだけの為に生きているけれど、でもとりあえずは、食うに困らないし、後は家に帰れば、テレビのチャンネルが何チャンネルかあるだろうし、それを適当に回していれば面白いし。その中で出て来たこれが良いよと言われた物を買っていれば、それだけで欲望は満足出来るし。 ・・・みたいな世界ではないですか?

物の値段も普通に日本で働いていれば、決して買えない訳では無いくらいに値段が設定されたもの。加え、ローンシステムで、大体はテレビで流されている物は買える訳だ。

全部買えるわけじゃ無くとも、これだって物は買える。そうすると、それなりに満ち足りた生活であって、そして別に、労働そのものも、血流して苦しむような苦しい労働ではなく。そうではありませんか? 

実際、そう言った中にいる人たちが多いですよね。
そういう人達に、ゴールはなんですかと聞くと、意外と自分でゴールが分からない。

分からないと言うのは、簡単に言うと動物と同じ。現状維持がゴールな訳。個体として種として少しでも長持ちすればいいってことで、それがゴールな訳だ。

ただし、我々はそういうのをゴールとは言わない。 

それは当たり前で、どういう宗教を信じているかは別として、我々は、人生は一回きりと考えている。もちろん生まれ変わったとしても同じ人ではなく、それはもう一回とは言いませんってこと。記憶もなければ、DNAも違う人に生まれ変わっても、生まれ変わりって言うの?ですよね。

もちろん、生まれ変わりを信じている人がいたってそうであって。我々の人生は2回はやってこない。

特にこれを読んでいる皆さんは、恐らくそんなに老人じゃ無いですよね?
ということは、これから素晴らしい人生の日々が待っている訳ですね?

それを奴隷として過ごして、65,70歳になった時に人生を振り返り、「あぁ俺(私)の人生奴隷だった。」
・・・って嬉しい訳無い。。ですよね?

ただし今は、日本みたいな国にいると、意外とゴールに気が付かない人が多いです、ってこと。

だから我々コーチの最初の仕事はそのスコトーマを外す

日本みたいな恵まれた国に居ながら、さらに現状を超えた、現状の外側にある、より自分が欲しい、本人が欲しいゴール。

苫米地博士のゴール「世界から戦争と差別をなくすこと」に対して、「私もそうだ!」と言う人がいるのは素晴らしいかもしれないけど、それが本当に欲しいかどうかが重要であって、自分が本当に欲しいのであればゴールはなんでも良いということ。

自分で一番欲しいゴールであり、さらに現状では達成出来ない現状の外側。

現状では達成出来ないと言うのは、自分という人格を変えないことには達成出来ないくらいのつもり。

その人格のところをルー・タイスシステムの中では、ビリーフシステムと言い、自分の信念のこと。人に入れられたものや自分が作り上げてきたもの。

そういった自分の信念、ビリーフシステムを変えない限りは達成出来ないようなもの、それが現状を変えるということ。

それをゴールと言います。そして、それは通常見えていない。

「ゴールが分かりません」が正直者で正しい。逆にすぐゴールを言える人は、現状の中にあるか、自分の本物のゴールじゃない可能性も高い訳だ。

もちろん中には、ちゃんとそういうゴールが分かっている人もいるかもしれない。そういうことも含め、本人のゴールは何かを探し出し、確かめていく、これがコーチの仕事の半分となる。

そしてまた、この作業は自分ではなかなか出来ない

それは先程言ったように、当たり前ながら、スコトーマで見えない訳だから。そしてそれは、訓練を受けた第三者のコーチが、外側からやってあげるからこそ出来る。

ルー・タイスや苫米地博士はそれを自分自身でやれるような、セルフコーチングシステム(TPI)を作ってきてはいる。

ただ通常は、コーチが、タイス式コーチなんか正にそうだし、苫米地式コーチも正にそうだし、第三者のコーチが横についてやるのが望ましい。

コーチングはそういったセルフコーチと、外からやるコーチの両方のやり方がありますが、どちらにせよ、セルフコーチする時は自分がその時外側のコーチになりきるくらいのつもりでないとならないし、もしくは、ルー・タイスや苫米地博士や、私の様なバーチャルな第三者のコーチを想定して、そのリアリティーを上げた上でセルフコーチングをするということ。

それがコーチの仕事であって、それはまずは現状の外側に外して、ゴールを見せると言うとこ。

もちろんそれが、本人が本当に欲しいことかを一緒に検証していく。 


そしてその次に、それをどうやって達成するか。。

それは高いエフィカシーのみがそれを達成する

エフィカシーというのは、自分のゴールを達成するのに必要な、あるべきコンフォートゾーン。そのコンフォートゾーンのレベルをエフィカシーと言う。

ゴールがあってエフィカシーが決まる。ゴールが無いのにエフィカシーと言う言葉さえも当てはまらないってこと。

ゴールがある、そしてそれを達成することが出来る、その自己能力の自己評価をエフィカシーと言う。

つまり、高いエフィカシーをつくりあげる、これはコーチの仕事
そして、そこまで。

ゴールを設定してエフィカシーが高く設定される、そして、それが設定されるってことは、それがリアルになる。

分かりますか?

そうすると現状と言うコンフォートゾーンよりも、ゴールを達成するコンフォートゾーンのほうがよりリアルで自分のものになり、臨場感が高くなる。

そこから先はオートマチック。

正にホメオスタシスの原理で、勝手にそちらの方に、まるで心拍が一定であり、呼吸が一定であり、そして体温が一定であるように、自然にそこに移動してしまいます。

これはもう人類だけでなく、動物まで持っているホメオスタシスのカラクリであって、それが情報空間に広がるほど我々は前頭前野が進化したと思えばいい。

エフィカシーを上げ、そのコンフォートゾーンのリアリティーを上げる作業をし、後は心と体に広がる本人の身体が勝手にゴールを達成していく。

ルー・タイスの言葉では、「Invent on the way」と言っていたけれども、Invent on the wayとは、道中で発見するという意味で、最初からやり方は分からなくてもいいと言うこと。

そのゴールは見えないし、ゴールが設定されても具体的な方法論はコンフォートゾーンの外側で、現状の外側だから、見えてない訳。

でもその高いエフィカシーのコンフォートゾーンのリアリティーが上がっていけば、段々に見えてくることになる。

そして、そこに脳がクリエーティブに動きだす。
クリエーティブコンシャースネスと我々は言うけれど、脳がその時にクリエーティブになり、そこで、やり方をどんどん脳が発見し発明してくれる。

それが、自分の脳が勝手にやってくれるということ。

それはコーチがそこまでやる必要がないと言うこと。

だからコーチの仕事は、ゴールを発見すること、そして高いエフィカシーを作り上げその臨場感を上げていく。

これらが、コーチの仕事の大きな2つの基本。

もちろんここで書いたことは基本のタスクであって、さらに具体的なテクニックは色々あります。

そういった具体的なテクニックは我々が行うコーチングだと思ってください。

そして、そういったコーチがいないと、なかなか自分では出来ないということ。

それが、我々にとってコーチングが重要であり、皆さんにとって必要であると言う理由です。